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2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スパークリングワイン

飲む量も食べる量も著しく減っているのだが。時折、無性にスパークリングワインを飲みたくなる。妻がアルコールを一滴も飲めない体になる前は、クリスマスや誕生日のプレゼントとして購入し、一緒に飲んでいた。今、家で一人飲むなら、ハーフボトルになる。…

今日は休む。

震災前。仕事は、どちらかと言えば、調子が良い頃だった。早朝、6時45分くらいだったか。職場近くの、小さなターミナル駅に着いて、改札へ向かって歩き出した。改札手前の売店。(今は駅中のコンビニエンスストアだが、その頃は、ローカル私鉄系列の売店…

歌う人

発症から5日間の自宅療養。それが終わって2週間が過ぎた。体調は元に戻っているのだが、気持ちは落ち込んだまま。溜息の大きさに、自分でもハッとする。その一つ一つを潰していくつもりで、メインブログや外出ブログ用の英文を作っている。いつ公開するの…

青葱

熱で臥せっていて、あれこれ妙なことを考えた。蕎麦やうどんの薬味にするような刻んだ青葱を大量に食べたくなった。頭の中では、胡麻油を引いて熱したフライパンに、小口切りにした青葱を大量投下する。火は直ぐに止めて、余熱の中で、ナンプラー少々、鷹の…

♫貧乏は不運で病気は不幸♫

臥せっていて、高田渡の歌声が思い出された。そこから叔父のことを思い出す。父よりも随分早くに亡くなって、今年はもう何年になるのか。 或る年の元旦。伯母の家への年始に、その時も私は欠席し、家に一人でいた。夕暮れ近い頃、叔父が訪ねてきた。高校生の…

発熱病臥

たいした熱ではない。しかし平熱が低いと微熱でも節々が痛い。38℃越えともなれば、この世の終わりだ。家庭内隔離を言い渡され、猫は構いませんかと尋ねた。猫には、うつらないですが、その猫が他の家族に擦り寄ったりするのは、どうなんでしょう。分かりませ…

蕎麦搔き

蕎麦屋というものを見かけない。街中の路地裏を探せば見つかるのかもしれないが、一見の客が入っていくには敷居が高過ぎる。しかも蕎麦を食べるのが主ではなく、あくまでも酒の肴、アテとして考えるから、店に入る前から何某かの遠慮がある。日本酒ではなく…

誰とも会話する必要のないショットバー

震災前の三宮駅構内には、映画を観終わった後に立ち寄るショットバーがあった。頗る安価な料金。カウンター席に座り、酒瓶のずらりと並ぶ壁面を眺めているだけで、時間が潰せた。注文の時以外は店の人とも会話する必要がない。離れた所で何かをしている雰囲…

トマトジュースの続き

記憶の中の呉の造船所は現在のどこなのか。地図を見ても判然としない。父が乗り組んでいた船が入渠修理乃至は整備中だったのだから、IHIと合併する前の呉造船所、嘗ての呉海軍工廠だったのではないか。この時、暫く呉に留まるため、広島市内の船員保険の施設…

トマトジュース

焼酎を割るなら、氷無しの水割りか湯割り、ホッピー、クラブソーダ。味が付いているのはホッピーだけだ。外でホッピーに出合うことは滅多になく、角打ちできる酒店にも置いてない。近所の安売り酒店でも、出ない商品は置かない_という答えばかり最初は耳に…

飲み方いろいろ

その店の壁には、「飲み方いろいろ」なる張り紙があった。恐らくは、カレンダーの紙の裏面。隅の捲れ具合、黄変した様から、その年季が伺えた。張り紙には、ずらずらと焼酎乙類の手書き文字が並び、一番下に、水割り・湯割り・ロック他とあった。無論、焼酎…

干鱈

立ち飲みしながらカウンターの中、調理スペースを眺めていた。手前すぐ近くのガラス容器で目が留まった。スルメ下足やエイノヒレ等の珍味の中に、白っぽい棒状のものがある。あれは鮭トバではなく干鱈ですか?洗い物をしていたお姐さんは、干鱈という語では…

山葵漬

細長いガラス張りの冷蔵庫に小さな透明カップが並んでいる。一つは海苔の佃煮。如何にも一匙掬って、そこへ入れたような感じがする。その横のカップの中身は山葵漬?それを確認してから、出してもらった。殆ど酒粕。どこに山葵の葉や茎があるのか分からない…