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2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

未明の街景色

体調を崩してから朝起きるのが辛くなった。軽くジョギング_という気持ちが起こらない。以前のように楽しいことと思えなくなった。それでも、なんとか起き上がり、せめて、散歩でも_と考える。 未明の街を行く人の多くは punctual だ。決まった時間、決まっ…

ささやかなもの

このところ視かけて止めてしまう映画が増えた。録画していたものを数分視ただけで消去。その多くがホラー映画。思春期以来のグロテスク趣味は失せてしまったのか。しんどいと感じるのはグロテスクなホラー映画ばかりではない。全世界、或いは全宇宙の運命を…

架空の旅行プラン

鬱々とした気分を紛らせるため、旅行プランを立てる。実現する当てはない。それでも、飛行機には乗らず、精々、新幹線を使うか使わないかを迷う程度。新幹線を使わなければ、移動に時間を要する。早朝に家を出ても、到着が18時を過ぎてしまう。新幹線が速い…

田舎暮らし

同い年の理髪師さんから教えてもらったこと。都会での人付き合いが厭で田舎暮らしを始める人、大体は上手くいかない。50過ぎでも青年団。消防団参加。祭りの手伝いは必須。成程なぁ。と思う。昔、有名なフォーク・シンガーも、そんなことを歌っていた。人…

松茸

勤めを辞める前、休日出勤の帰りがけに、松茸を買うことがあった。無論、産地不明の安物。青物商の主人も、天婦羅にしたらイケるよ。という売り方。安物と書いたが、安くはない。家計を考えるなら、腹の足しにならない贅沢品。莫迦げた出費だ。それを紙袋に…

泪 その二

立ち飲み屋で、氷無しの水割りウィスキー。その2杯目が既に残り少ない。最初に頼んだ天婦羅串揚げの五種盛りは二串ばかり残している。3杯目を頼むついでに厚揚げ焼きを頼んだ。三角形の厚揚げが2つ。思った以上に食べ出がある。4杯目を頼まずに済むよう…

泪 その一

勤めがあった頃、帰りの電車の中で、泣いている女性を何度か見かけた。然して遅い時間帯ではない。西の空に未だ光が残る頃。或いは、漸く7時を過ぎたあたり。声は無いが、大粒の泪を頻りに流し、拭っている。何か声をかけるべきではないのか。そう思いなが…

サンマ

ネットニュースの見出しを眺めていて、アメ横で食べたサンマの塩焼きを思い出した。もう15年以上も前。昼飲みの出来る居酒屋へ入って常温の日本酒を頼んだ。壁に並ぶ品書き。サンマ塩焼きで目が止まった。夏の初め。多分冷凍のものだろう。目黒ならぬ上野…