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そらまめ

その店のそらまめは、塩茹でではなく、薄味の出汁煮だった。
小鉢に出汁と一緒に入れてくれた。
割り箸を使わなければならないのが面倒だという人もいた。が、お蔭で、皮まで食べられるのを知った。皮まで食べられるのか_と大将に訊く人もいた。
うちのお客さんの半分以上、もっとかな、皮まで食べてる。まぁ好き好きやな。強制はせん。

家では、専ら塩茹でだった。塩茹ででも、私は皮まで食べている。妻は食べない。考えてみたら、お好みアラレの中に入っているいかり豆も、いつの間にか皮ごと食べていた。妻は、いかり豆は端から食べない。私が皮ごと食べていると、ゴキブリの殻を食べているみたいだとイヤごとを言う。
最近は、鞘ごと魚焼きグリルで焼いてくれるようになった。一々、豆を出す手間もかからず、塩茹でよりも簡単。グリル等の一切の洗いものは、私の分担だから、何の問題もない。
薄く焦げた鞘からも美味そうな匂いがする。これも食べられたらよいのにと考えるほどだ。