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sakeganomitaitoki

前日は真夏日。

前日は真夏日。飲み屋にかかっていたテレビでは、何か大事件のように報道していたが。
私にとっては今日の前日差-6の方が、重大問題。適当な言葉がないから報道しないのだろう。
むろん、一日引籠りだったから、テレビは見なかった。

こんなに寒いと、熱燗に湯豆腐が欲しくなる。
昔、よく通った店は、その組み合わせで400円したか、しなかったか。ビールならBセット。それが幾らだったのか_頼んだことがないので分からない。湯豆腐には最初、とろろ昆布と刻んだ春菊が載っていた。が、すぐに青物は刻み葱に替わり、そして値上げとなった。今は500円では済まないのだろう。
湯豆腐で飲んでいる間に、揚げ物か焼き物を頼んだ。海鮮かき揚げがある時は、大体は、それ。野菜かき揚げとの違いは、烏賊下足の刻んだものと殻ばかりの海老、それに刻んだ竹輪も入っていたか。あまりにも安い生魚の類は、注文した覚えがない。しかし、それでも、刺身が飛ぶように出ていたのは知っている。
熱燗を2本飲んでも、まだアテを食べ残こしているときには、最後に焼酎の湯割り・レモン抜きを頼んだ。
ある時、隣で飲んでいた見知らぬ老人が、
焼酎はやめたほうがいい。と忠告してきた。
日本酒をもう一本頼むには、アテがもう一品必要。しかし、もうお腹が一杯だ。
そんなことを説明したかったのだが、
口にした言葉は最後の
もうお腹が一杯なので_
だけだった。
老人の前には、瓶ビールと湯豆腐が入っていそうな器。(おでんの場合も同じ器なのだが)
最後まで、Bセットで過ごす人だったのかなと考えた。
しかし、日本酒が飲めるなら焼酎は止めた方が良いとする理由は分からぬまま、私は店を出た。
誰とも議論はしたくなかった。