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心晴れない日々

心晴れない日々。
しかし、酒が欲しいとも思わない。
日本酒を飲むと、歳の所為か腹を下す。ぐい飲み一杯ですら不調に気づく。
立飲みの店で二~三合を軽く飲んでいたのは、もう遥か昔_ということか。

寒暖の差が身体に堪える。
肌寒さを覚えると、ウィスキーの湯割りに海鼠酢の組み合わせを思い描く。
昨冬は、ついに食卓に上ることはなかった。
安酒の飲み屋でも終ぞ見かけなかった。
今年は、どうなのだろうと半ば期待していたが、どこかの国が禁輸したにも関わらず、国内向けにも出荷は減るそうな。
一度高値になれば、二度と安くは売らないということか。
かくして、季節の僅かな楽しみも失せていく。
口に入るものだけを口にして毎日を過ごし、最後を迎えるしかない。