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俺には夢がある

天変地異と外圧が無ければ変われない国
誰かが、そんなことを書いているのを読んだ。
そのとおり。痛快だ。
そう思ったのに、夕闇の中を歩いていて、自分もまたそうだと感じた。

俺には夢がある_その歌詞を、職場のワープロで打ち出し、厚紙に貼付。葉書大の栞にして持ち歩いていた。Martin Luther King Jr.の I have a dream も好きだったが、それに優るとも劣らない嵌り方をした。
職場の同僚から、狩撫麻礼『迷走王 ボーダー』を渡され、これはアンタの世界やろ?と言われたのは、その2~3年ほど前だったか。
自分では好きに生きているつもりだったが、阪神淡路の震災が来て、その後、私は変わってしまったことになっている。

何も変わってはいないつもりだが、震災が無ければ、役割期待に沿う形で、無理を続けていた気はする。
そうしなかったことが良かったのか悪かったのか。今でも答えは分からない。
震災が無ければ、別の生き方、別の人生を送っていたと思うと、私は、いかにもこの国の人間、情けなくて堪らない。


街を見下ろす場所に立って、山の狭間に見える大阪湾の彼方にでも、ワ~っ!と大声を出したくなった。